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日本株展望

FRBはハト派?タカ派?円高で日経平均下落

ZDNet Japan Staff

2017-07-25 10:30

今日のポイント

  1. イエレンFRB議長が12日にハト派と取れる発言をしてから、ドルが主要通貨に対して全面安に。円高を嫌気して、日経平均の上値も重い
  2. これから本格化する4~6月の決算発表は、好調と予想される。政治不安・円高不安が上値を押さえる一方、好調な企業業績が下値を支える要因となると予想

 これら2点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

ドル安(円高)進行で日経平均下落、2万円前後の膠着続く

 24日の日経平均は124円安の1万9975円。米金利の先高感が低下していることに伴うドル安(円高)が続いていることが嫌気された。この日、ドル円為替は、一時1ドル110.62円まで円高が進んでいる。

膠着する日経平均:2016年1月4日~2017年7月24日


注:楽天証券マーケット・スピードより作成

イエレン発言で米金利の先高感が低下

 米金利の先高感を低下させたのは、7月12日のイエレン米FRB議長による議会証言である。「ここからさらに大幅な利上げが必要なわけではない」と話し、ハト派姿勢を示したと受けとめられた。そこから、米ドルは主要通貨(円・ユーロなど)に対して、全面安となっている。

 12日の議会証言で、イエレン議長が示唆したことが、もう1つある。早ければ10月からFRBの保有資産縮小を開始するというものだ。米FRBは巨額の米国債を保有しているが、それを少しずつ減らしていくというメッセージである。

 実行すれば米長期金利を引き上げる効果がある。こちらの示唆は、タカ派ととることもできる。ただし、市場はそう反応していない。それが、ドルの長短金利の推移に表れている。

ドル長短金利の推移:2016年12月30日~2017年7月21日


注:楽天証券経済研究所が作成

 2016年12月に続き、3月、6月と米FRBは利上げを実施してきた。それを受けて、米短期金利は上昇が続いている。ところが、その間、長期金利は逆に下がっている。米インフレ率が思うように上がってこないことが、長期金利の上値を抑えている。

 イエレン議長は、「利上げのペースがゆるやかになる」「米国債の保有を減らす」と2つのメッセージを出した。短期金利の上昇ピッチをゆるやかにし、長期金利の上昇を促すものと考えられる。ところが、市場は、金融引き締めを続けにくい環境になってきていることを示唆したものと、とらえた。そのため、10年金利は、足元、再び低下している。

今週25~26日のFOMC(米金融政策決定会合)に注目

 26日(日本時間では27日早朝)に、FOMCの結果が発表される。今回は、政策変更はないと考えられる。注目されているのは、FOMC声明文で、今後の金融政策にどのような示唆がされるかだ。

 FRBの政策方針にハト派トーンが出てきていると見ている市場は正しいのか、あるいは、FRBはタカ派姿勢を変えていないと見なすべきなのか、注目されている。それにより、ドル安(円高)が続くか、ドル高(円安)に反転するか、決まる。

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