編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」
事業会社で取り組むデータ分析の実際

データ分析部門がサイロ化された組織の媒介になる--LINE Fukuoka - (page 4)

伊藤徹郎

2017-07-28 07:00

--現在の組織のデータ活用度合いを100点満点中で表現するとしたら何点でしょうか

 75点です。まず、全社のデータ分析基盤が非常に整っている点が高評価に値しています。これは分析基盤を整えている専任のチームがいるから実現できていることです。

 福岡単独では難しかったでしょう。この共通のデータ基盤から一般のデータプランナーなどはレポートを見ることはできていますが、さらなる深掘りには分析者以外もSQLの習得が必要になってくる点が残りの25点です。

 プランナーがデータを活用できるようにするため、社内勉強会などもこれから開催していく予定ですが、今はまだ外部の勉強会に有志で参加している状況です。

 あと、さまざまな企業がカスタマーサポートの機能や組織を福岡に置いていることが多く、職種としてカスタマーサポート従事している方が多い地域でもあります。

 例えば、SQLなどをツールとして使用して顧客対応するなどできれば、より業務効率が格段に向上するのではないかと考えており、そういったことにもチャレンジしていきたいです。

--大城さんは東京で働いた後に福岡へ戻られていますが、地域差など感じる点はありますか。


 自由時間が増えました。会社から比較的近い場所に住んでいるので、東京にいるころより通勤時間が少ないです。福岡という街はコンパクトにまとまっているので、行きたい場所にはすぐに行けます。トータルで時間を節約できていると感じます。

 一方で、東京に比べるとデータ分析などのコミュニティに集まる人数が少ない印象です。2010年頃の東京も10~15人ほどの勉強会があって、それが大きくなった経緯などがありますが、当時の状況とよく似ていると感じています。

 このようなコミュニティ活動には貢献していきたいと考えていて、LINE Fukuokaで勉強会を開催したり、東京でも7月に東京・福岡のデータ分析メンバーでLINE Developer Meetupというイベントを実施しました

 これにより、少しでもコミュニティを活性化できればという思いでやっています。また、今後も不定期で開催する予定なので、LINE FukuokaのFacebookページをフォローしていただけると、その情報がわかります。

--なるほど。では、この記事を読んでいるこれから福岡で働きたいと考えている分析者に一言エールをお願いします

 まずは難しいことをあれこれ考えずに一度福岡に来てしまえばいいんじゃないかと思います。先ほど申し上げたように、福岡は東京に比べると人口や企業数が少ないので、比例して高度な分析手法を取り入れているところも、データを見る人も、まだまだ少ないのではと思います。

 臆することは何もないですし、最近はわれわれ以外にも分析者を募集している企業が増えているため、東京水準のスキルセットを持った人材の需要は高まりつつあるなと感じています。

 もう1点、これは特に東京で働いている分析者向けのメッセージなのですが、一度福岡などの地方都市で働くことは、分析者としての視点を養う意味でも良いのではないか感じています。

 例えば日本は車社会だ、と言われても東京に住んでいると今ひとつピンと来ませんが、地方都市で働くとその意味が実感できます。また日常の中でも、例えば電車の乗客や街を歩く客層、ファッション、自然環境、食材の鮮度、などなど「東京との比較」から得られる視点は多いなと感じています。

 これらはサービスを使っていただいている「地方のユーザー理解」と言う観点では重要ですし、データサイエンティストという職種は今後、増えていくであろう多種多様なデータに触れる機会があります。複数の視点を持つことは今後の分析にも役に立つのではと思います。

伊藤徹郎
インターネット金融グループを経て、データ分析企業でデータアナリストとして様々な業種の企業を支援。その後、大手レシピサイトでデータ分析やディレクター業務などを経て、現在はFinTech企業でデータ分析やサービス開発などに従事。RとSQLをよく書いている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]