リコーは、新規および成長事業の経営基盤にOracleのクラウドERP「Oracle Enterprise Resource Planning (ERP) Cloud」(Oracle ERP Cloud)の採用を決定した。日本オラクルが7月26日に発表した。
リコーは、4月に発表した中期経営計画の中で「成長事業の重点化」を掲げ、自社の強みを生かした効果的な投資により、新しい事業の立ち上げを目指している。そのためには、従来のビジネスとは異なる組織、開発体制、生産、販売、サービスが必須で、量販や受注設計など事業によって異なるビジネスプロセスに対応できる基幹業務システムを迅速かつ安価に導入することが求められていた。
Oracle ERP Cloudについてリコーは、グローバル展開、コンプライアンス対応、業務の標準・効率化、本社からプロセスデータが可視化できるなどのビジネス要件を満たしていること、また、IT運用の省力化、常に最新バージョンと高いセキュリティが確保されていることなどを評価している。
同社は今回の導入で、従来のオンプレミス製品でERPシステムを構築する場合と比較して、大幅なコスト削減と構築期間の短縮を見込んでいる。2017年度上期より新規・成長事業において展開を始め、2018年3月までに4事業への展開を予定している。