安全・安心サービスを創出するための基幹オペレーションプロセス
さらに小松崎氏は、先端技術を活用して新しいサービスを創出する上で、「人の力を増幅しようという考え方が大切」と話す。
「セコムの国内のセキュリティ案件は約200万件。これをすべて人だけでやろうとしたら、最小でも約1000万人の警備員が必要になる。だからこそ、異常監視や情報伝達、管理の部分を機械で補うようにしてきた。貴重な人の力を最大限増幅することで、あるべき警備の姿を追求してきた。セコムがAIやIoT、ビッグデータを利用するのは、まさにこの部分で、空間情報技術にAIやIoTを応用し、より信頼性の高いサービスを提供しようとしている。もちろん、この取り組みは他社とのオープンな協業が重要になってくる」
セコムが開発してきたさまざまなサービス
小松崎氏は、安全・安心サービスを創出するための基幹オペレーションプロセスとして、「小さな変化」を的確にとらえ、その変化の意味を理解し、変化の意味に気付いて適正に対応することだとした。
安全・安心サービスを創出するための基幹オペレーションプロセス
「これは、セコムの研究開発において、もっとも大切にしていることだ。AIやIoT、ビッグデータを活用したサービス開発においても、この考え方は多くの分野で当てはまることではないだろうか」
AIやIoTなど先端技術による新しいサービスには、提供の初期段階が過ぎると、さらに新しいイノベーションの波が押し寄せてくる可能性が高い。サービス提供側は、常に「小さな変化」をキャッチし続ける取り組みが求められるということだろう。