海外コメンタリー

認知テクノロジはエネルギー業界の未来を切り開けるのか - (page 2)

Bob Violino (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2017-08-02 06:30

 認知テクノロジを採用する際の障壁としては、データの質とその利用可能性、そしてデータ型やフォーマットの相違、スキルを持った人材の不足、文化的要因といったものが挙げられる。

 Mataya氏は「多くのプロセスで使用するデータは、誤りや不要なデータを除去しておく必要がある。また、こういったデータのフォーマットはさまざまだ」と述べている。企業は必要なデータを理解するとともに、認知システムで使用するための情報を適切なフォーマットで入手しなければならない。

 また、必要なデータと認知テクノロジ自体に精通した人材も必要となる。テクノロジまわりのスキルを有した人材と業界のエキスパートを引き合わせることが成功に必要不可欠だ。

 Mataya氏は「業界のエキスパートの数が減る一方、彼らの知識ベースに基づいた経験に対する需要が高まっている」と述べるとともに、「石油・ガス業界は歴史的に、意思決定を行ううえで、思考と直感、増え続ける複雑なデータに頼ってきている」と述べている。

 コンピューティングリソースが日進月歩で向上するなか、データは可視性に優れた、より有益なフォーマットで利用可能になっている。しかしMataya氏は、意思決定に至るまでの思考過程において、人間の経験と直感ほどにはテクノロジを信頼できない場合もあり得ると語っている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]