3D CADや物体の構造計算などのシステムを提供しているDassault SystemsのSimulia Abaqus Standardでは、1.8倍の性能を示している(Xeon E5-2698 v3とGold6148との比較)。
データベースのベンチマークとして有名なHammerDBにおいても、前世代のXeon E5-2699 V4とPlatinum8160と比較すると1.37倍の性能アップを果たしている。2012年にリリースされたXeon E5-2690と比べると3.85倍の性能アップとなっている。このデータを見れば、2012年頃に導入したサーバは、Xeon Scalableにリプレースした方がメリットは大きい。
Dassault Systemsの構造解析ソフトのベンチマーク機能「Simulia Abaqus」では、2つ前の世代(Xeon E5 v3)と比べると1.8倍の性能を示している
また、NoSQLのCassandraのストレステストでは、Xeon E5-2697 v2(2013年リリース)とPlatinum8180の比較によれば、250クライアントの同時アクセスにおいても、20ミリ秒で応答を返す。
NoSQLのCassandraのパフォーマンスも大幅にアップする。スループットだけでなく、同時アクセスユーザー数も大幅にアップしている
Intelのデータ自体は、単純に前世代のXeon E7/E5 v4との比較ではない(数値をよく見せるために、2012年のXeonなどと比較している)。ただ全体として、前世代のXeonとの比較においては20~30%の性能アップを果たしている。このあたりは、プロセッサだけの性能とはいえず、大容量メモリの搭載、QuickAssist Technology(QAT)、AVX512の使用などにより、サーバ全体のパフォーマンスがアップしているためだろう。
QATを使えば、IPSecやOpen SSL、TLSなど、ウェブで利用する暗号化コネクションなどのパフォーマンスが大幅にアップする
早期導入企業のテストでは、ほとんど環境で1.5~2倍の性能アップを示している