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日本株展望

ドル円の適正水準はどこ?

ZDNet Japan Staff

2017-08-03 11:31

今日のポイント

  1. ドル円を動かす3大要因は日米金利差、政治不安、政治圧力。一番重要なのは日米金利差
  2. 米FRBが金融引き締めを続け、米国の金利が上昇すれば円安(ドル高)が見込まれる。ただし、米国の長期金利が上がらなくなると、円高が進む可能性もある

 これら2点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

ドル円を動かす3大要素、一番重要なのは「日米金利差」

 為替を動かす要因は無数にあるが、今ホットな話題で重要度の高いものに絞れば、3つある。

  • 日米金利差
    米国の金利が上昇して、日米金利差が拡大すると、円安(ドル高)になる。
    米国の金利が低下して、日米金利差が縮小すると、円高(ドル安)になる。
  • 政治不安
    世界に政治不安が広がると、安全資産として円が買われ、円高(ドル安)となる。
    政治不安が解消し、政治が安定すると、円が売られ、円安(ドル高)となる。
  • 政治圧力
    米国政府筋から円安を非難する発言が増えると、円高(ドル安)が進む。
    米国政府が円安を容認している間は、円安(ドル高)が進みやすくなる。

 中でも一番重要なのが、日米金利差だ。米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを続け、金融引き締めを継続している。一方、日銀は、大規模金融緩和を長期的に継続する方針だ。日本と米国の中央銀行が言っていることを、そのまま素直に受けとめれば、米国の金利はさらに上がり、日米金利差が開き、円安(ドル高)が進むことになる。

 ただし、金融市場は、FRBがこのまま金融引き締めを続けられるか、やや疑問を持ち始めている。イエレンFRB議長は、最近の議会証言でやや複雑なメッセージを出した。以下の通り、金融引き締めに積極的な“タカ派”と金融引き締めに消極的な“ハト派”の2つのメッセージを出している。

  • タカ派メッセージ
    FRBが保有資産(米国債)を縮小し、長期金利を引き上げることを示唆。早ければ9月に決め、10月に開始と示唆。
  • ハト派メッセージ
    米国のインフレ率が低下していることから、今後の利上げペースは、ゆるやかになると示唆。

 市場は、今のところ、ハト派メッセージに反応し、タカ派メッセージは無視した形だ。米長期金利は上がらず、日米金利差が開かないため、じりじりと円高(ドル安)が進んでいる。

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