西濃運輸はRPA(Robotic Process Automation)ソフトウェア「BizRobo!」を活用して間接業務の効率化を図る。8月に試験運用を開始し、9月から本格稼働させる予定。RPAテクノロジーズが8月3日に発表した。
西濃運輸は4月、さまざまな部署の若手管理職らが集まり、30年後将来の会社のあるべき姿を考えるプロジェクトチームを発足させた。今回のRPA導入はそのプロジェクトの一環で、国内の就業人口の減少に対する策として検討されていたもの。
具体的には、BizRobo!を採用し、本社各部署の業務に適用、ロボットの作成と稼働を月間約1万1000分のバックオフィス業務に対して開始する。事前に営業部門で行われた試験運用では、これまで20分かかっていた集計作業がわずか20秒で完了するなど省力化、効率化を実現したという。
ロボカル(RPAテクノロジーズ提供)
まず大垣本社内の営業支援、経理、労務管理などの分野で使用した後で各支店や営業所での運用を想定している。RPAの導入によって捻出できた時間は、企画立案の仕事や顧客と接する時間に置き換えていきたいとしている。
ちなみに西濃運輸では、バックオフィス業務を行うRPAに同社マスコットキャラクターであるカンガルーの「カルちゃん」をロボット化した「ロボカル」を作成、社内で親しめる工夫も行っている。