Microsoftは米国時間8月2日、「Windows 10 Fall Creators Update」のPC向けのテストビルド「Windows 10 Insider Preview Build 16257 for PC」をFast Ring Insidersに向けてリリースした。
最新のビルドでは、アイトラッキング(視線追跡)機能「Eye Control」が加わっている。現時点では一部のTobii製アイトラッキングハードウェアのみで利用できるが、今後は他のデバイスにもサポートを拡大する計画だ。
Eye Control機能をメインストリームユーザーに提供するにあたって、どのWindows 10バージョンでこの機能を利用できるようにするのかを8月1日、Microsoftに尋ねた。1日時点では、「Windows 10 Fall Creators Update」で利用できるようになるが、ベータとしての提供になるとのことだった。
Microsoftの代表者は「これ以上話せることはない」として、「Eye Controlはベータであり、早期の試用とフィードバックの提供に興味がある人はWindows Insiderに応募できる」と述べた。
ビルド16257ではまた、「Windows Console」のカラーが新しくなり、モダンになった。「Edge」ブラウザでは「Fluent Design System」の取り組みの一部としてUIが変更されており、「ブラウザフレーム内がよりモダンな外観」となった。
最新のテストビルドは、「Windows Defender Application Guard(WDAG)」でも多数の強化が加わった。先日、「Microsoftはここ最近のテストビルドでWDAGをアップデートしていない」とあるInsiderから聞いたが、どうやらWDAGはこのテストビルドで機能強化の対象となったようだ。これが、Fall Creators Updateの“Release to Mainstream”(メインストリームユーザー向けリリース)でも継続されることを意味すると良いのだが。
WDAG(開発コード名:「Barcelona」)はブラウザ経由でダウンロードしたマルウェアやエクスプロイトを隔離するものだ。仮想化ベースのセキュリティ技術を使って悪意あるコードをコンテナに隔離することにより、企業ネットワーク上での拡散を防ぐ。Microsoftは当初、WDAGは2017年の春に公開された「Windows 10 Creators Update」に含まれるかもしれないとしていたが、実現しなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。