調査

デジタル化進展で企業はパフォーマンスの問題に直面--どれほど負担に?

Joe McKendrick (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2017年08月07日 10時54分

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 今日、さまざまな企業がデジタル化の波に乗ろうと突き進んでいる。そして、最新システムの開発担当者や運用担当者が限界にまで追い詰められるなかで、厄介な事態が持ち上がる場合もある。パフォーマンス関連の問題が頻繁に(最低でも1週間に1度)起こるようになり、業務担当者やIT担当者は勤務時間の少なくとも4分の1をその対応に割かなければならなくなっている。

 これは、Dynatraceが発表したレポートに記されている内容だ。このレポートは1239人のIT担当者と業務担当者を対象に実施した調査に基づいている。同調査によると、回答者の75%はデジタル関連のパフォーマンス問題を解決する「自信があまりない」と答えているという。また、これら回答者の48%はデジタル関連のパフォーマンス問題が、自社のデジタル変革戦略の成功を妨げる直接の要因になっていると答えている。

 デジタル化を推進するうえでの最大の課題は、テクノロジ環境の複雑化だ。同レポートの執筆者らの推定によると、デジタル関連のパフォーマンス問題への対処が迫られる結果、IT運用のプロフェッショナルたちはこれらの問題に取り組むために1年間で522時間(1日の勤務時間の2時間以上)を割いているという。またソフトウェア開発者の場合、事態はさらにひどく、1年間で548時間を割いているという。

 IT部門以外に目を向けてみても、事態はあまり変わらない。マーケティング担当者は1年間で470時間を割いており、顧客サービス担当者は496時間を割いているという。

 同レポートで明確に述べられてはいないものの、「デジタル化」という言葉は、クラウドの採用からデータアナリティクス、オンラインエンゲージメントのためのシステムにいたるまでのさまざまな取り組みを意味していると判断できる。

 デジタル関連のパフォーマンス問題で失われた時間を取り戻せた場合、業務担当者とIT担当者の生産性は向上するだろうということがこの調査によって示されている。IT運用担当者の少なくとも32%は新たなシステムやテクノロジの調査や導入に、そしてアプリ開発者やウェブ開発者の36%は新たなテクノロジの調査や開発、配備により多くの時間を割くと回答している。

 もちろん、これらすべてはデジタルテクノロジがもたらす業務と生産性の向上をはかりに掛けて評価する必要がある。これらのメリットは、Dynatraceの調査で明らかになった生産性の損失を上回るのだろうか?既存システムやレガシーシステムにおけるパフォーマンスの問題に取り組むための時間はどの程度であり、クラウドへの移行といった変革によってそういった時間が削減できるのだろうか?デジタル化による才能の発掘や、人材のイノベーション力についてはどうなるのだろうか?これはパフォーマンス問題の解決に割く時間に見合う価値があるのだろうか?こういった疑問は、デジタル化というイニシアティブに取り組む際に、すべての幹部やマネージャー、担当者が問いかけるべきものだ。

 Dynatraceも当然ながらこの点について言及しており、企業に対して「人工知能(AI)を活用し、すべてを一体化した監視アプローチ」を採用が必要になっていると呼びかけている。このことは、企業のデジタル化が極限にまで推し進められ、複雑さを増していった際に、「最初のパフォーマンス低下から、ユーザーに深刻な影響が及ぶまでの間に発生した根本的な問題を見つけ出すために、複数のダッシュボードを深く掘り下げ、さまざまなアラートを調査し、数千にも及ぶログファイルを検索するという離れ業を数分間で完了させるのは人間には到底できない」点を考えると理にかなっている。

 どの役割やタスクを自動化し、どのようにしてIT運用を効率化するのかなどについて考察したITWorldのPaul Heltzel氏は、「ITへのインパクトは、より戦略的になるための自由になるだろう(中略)果てしのない議論や保守作業から自由になることで、IT部門は業務を前へ進めていくためにより多くのリソースを投入できるようになる」と指摘している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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