LinkedInがブログで発表した最新の調査によると、米国でソフトウェア開発者市場が最も急成長しているのは、サンフランシスコのベイエリアではなく、シアトルだという。シアトルは他の大都市に比べて物価が安いが、ソフトウェア開発者の平均報酬は13万2000ドル。米国で2番目となった。
LinkedInの調査は、自社のデータを使い、ソフトウェア開発者に関してスキルの人気、地理的な分布、プロフェッショナルのネットワーキング機会などを割り出した。技術関連の雇用数は引き続き増加傾向にあるが、中でも一部のスキルが労働市場でずば抜けていることが分かった。
技術分野で需要が高いのは、機械学習とデータサイエンスだった。この2つは、求人数がプロフェッショナルの数をはるかに上回っているという。
データサイエンスと機械学習は引く手あまたなだけでなく、報酬も高い。この分野は新しいが平均報酬は米国の技術系職で最も高く、12万9000ドルとなった。
地理的に見ると、成長率が高いのはシアトルだが、報酬、需要、人材数ではサンフランシスコが引き続き独占した。だが、シアトルは生活コストがサンフランシスコより低い。ニューヨークと比較しても、シアトルの平均報酬はニューヨークよりも2万ドル高いが、生活コストは低い。
サンフランシスコを離れるソフトウェア開発者の多くが、ロサンゼルス、ボストンなどの都市を選んでいるという。ロサンゼルスはモバイルエンジニアが多く集まっており、ボストンは平均報酬が3番目に高く11万1000ドルとなった。
新しい雇用市場のプロフェッショナルは、ダラス、フィラデルフィアといった都市も視野に入れるべきだろう。レポートでは、人材の供給が比較的低いことなどから、「秘宝」の都市と呼んでいる。
ネットワーキングも仕事を探す上で重要になっている。ソフトウェア開発者の56%が、入社を決定する前にその組織の誰かを知っていたと回答している。ソフトウェア開発者はまた、定期的に新しい就職先のチャンスをうかがっており、履歴書やプロフィールページを更新しているという。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。