バンキングトロイの「DreamBot」、仮想通貨も標的に

ZDNet Japan Staff 2017年08月07日 13時21分

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 インターネットバンキング利用者の情報を盗んだり、通信内容を改ざんしたりするマルウェアの「DreamBot」(別名Ursnif、Goziなど)が、仮想通貨も標的にし始めたもようだ。日本サイバー犯罪対策センターやトレンドマイクロが相次いで注意を呼び掛けている。

 DreamBotは、近年に国内で猛威を振るうバンキングトロイ(インターネットバンキングを狙うトロイの木馬型マルウェア)の1つ。インターネットバンキング利用者の端末に感染し、利用者の情報を窃取したり、不正送金を行ったりする被害が増えている。

 日本サイバー犯罪対策センターの解析によれば、6月以降、DreamBotの情報を窃取する対象に、仮想通貨取引所やウェブウォレットのウェブサイトが追加されたことが確認された。トレンドマイクロの調査では、銀行やクレジットカード会社、信用金庫などに加えて、新たに4カ所の仮想通貨取引所が窃取対象に追加されたことが分かった。

「DreamBot」の情報詐取対象の内訳(出典:トレンドマイクロ)''
「DreamBot」の情報詐取対象の内訳(出典:トレンドマイクロ)

 バンキングトロイは、利用者が特定のウェブサイトにアクセスする際、利用者とサーバとの通信に割り込み、ウェブインジェクションと呼ばれる手法を使って偽のページ画面を表示する。利用者がこれに気付かないまま認証情報を入力してしまうと、バンキングトロイに認証情報を窃取されてしまう。

 トレンドマイクロは、バンキングトロイが仮想通貨を標的にし始めた背景に、仮想通貨相場の急騰があるとみる。直近では、PCなどに感染して勝手に仮想通貨の“採掘”を行うマルウェアも出現している。

 バンキングトロイなどのマルウェアの多くは、メールの添付ファイルもしくは改ざんされたウェブサイトを通じて感染する。

 トレンドマイクロによれば、DreamBotは日本語のスパムメールで拡散しており、添付ファイルを安易に開かないこと、不審なメールを可能な限りフィルタリングして受信しないようにすることが有効だと解説する。ウェブサイト経由の場合は、閲覧時に端末の脆弱性を突かれて感染する恐れがあり、端末にインストールされているソフトウェアの脆弱性を可能な限り解消しておくことが求められる。

 またインターネットバンキングなどを利用する際は、常に細心の注意を払い、普段とは異なる不審さを感じた場合は、情報を入力せずサービス提供側に確認することが重要だ。

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