フロスト&サリバンは8月7日、「グローバル自動車産業におけるフィンテック(~2025年)」を発表した。
消費者のデジタル決済の普及に伴い、自動車メーカーにとっての新たな収益源としてFinTechサービスの導入が進むことが予測されるという。また、自動車産業でのFinTechに対する世界全体での平均投資額は、2016年の1600万米ドルから2025年に2億3000万米ドルへと大きく成長するとしている。
フロスト&サリバンでは、北米では新車ローンの約32%を銀行が引き続き管理しており、銀行とキャプティブ保険会社間の市場競争が、新車販売のデジタル化の促進につながっていると指摘。2017年末までに自動車リース&ファイナンス市場は世界全体で1兆億ドル規模に到達することが予測されており、FinTechによりサブスクリプション型やオンデマンド型の車載サービスに基づいた収益モデルが構築される可能性も高いとする。
自動車メーカーはフィンテックを活用した自動車リースやファイナンスサービスを開発することで、自動車販売台数の3~4%増加を実現できる可能性があるとし、車種や地域に関わらずFinTechサービスを大規模に採用するためには、サービスの統合化が必要だとしている。