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デジタル未来からの手紙

情報通信白書から読み解く、企業が着手すべき「AI・IoT施策」 - (page 2)

林 雅之

2017-08-21 07:00

 日本では、2016年6月に閣議決定された「日本再興戦略2016」「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)」「ニッポン一億総活躍プラン」などで、「第4次産業革命」を成長戦略の中核として位置付けている。第4次産業革命に関連する分野を伸ばすことで、約30兆~40兆円の付加価値創出を目指している。

 政府では具体的な構想として、(1)狩猟社会、(2)農耕社会、(3)工業社会、(4)情報社会に続く、人類史上5番目の新しい社会、「Society 5.0」(超スマート社会)の実現を目指している。Society 5.0では、第4次産業革命と個人のライフスタイル変革により、あらゆる場面で快適で豊かに生活できる社会の実現を目指し、革新技術の開発と多様なデータの利活用によって政府、産業、社会のデジタル化を進めていく。

 第4次産業革命が注目される背景は何か。生産設備や流通などあらゆる産業やサプライチェーンの中で、デジタル化やネットワーク化により、生産設備や流通(供給)サイドと消費(需要)サイドをICTでつなぐーー。これにより、効率的な生産体制を構築するといった「つながる経済」「つながる産業」として、より具体的な潮流へと発展していることがある。

 また、ロボットやブロックチェーン技術、自動運転技術などの技術革新の進展や、多様な貸与・利用許可型ビジネスであるシェアリングエコノミー(共有型経済)などの新たなビジネスモデルの創出も大きな流れとなっている。

 また、ベンチャー企業や研究開発によるオープンイノベーションの推進や、アライアンス・企業買収による分野や業態の垣根を超えた異業種間の競争の進展も期待されている。

 第4次産業革命に向けた取り組みについては、先進国と比べると日本の企業は遅れをとっている状況だ。第4次産業革命への取り組みが、売上高やROIなどにインパクトを与え、自社のデジタル変革など、重要な推進力にしている企業の割合は、世界と比較しても大きな差はないという結果だった。一方、導入や対応に向けて検討を進めている企業が48.3%と、半分の近くの企業は様子見という状態だ。


出所:総務省平成29年版情報通信白書

 また、第4次産業革命に向けた投資意欲についても日本(一般企業)の遅れが目立っており、データ流通に関する制度環境やルールの整備、第4次産業革命を推進する人材育成などについて、先進国と比べ課題意識が強い。

 第4次産業革命に向けた取り組みが経済成長に結びつくために必要なことは何か。供給面では、IoTやAI関連の投資やサービス投入など、IoT化への取り組みをすすめるとともに、世界と比較して遅れが顕著となっている「企業の意識改革や企業変革」が必要となっている。

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