日本株展望

今年も現われる? 真夏の夜の「ブラックスワン」

ZDNet Japan Staff 2017年08月10日 11時29分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今日のポイント

  1. 日米株式は「株価調整の季節」に入った可能性がある。オプション市場の「ブラックスワン指数」は、株価の大幅下落を警戒する心理を示す
  2. 朝鮮半島の緊張だけでなく、9月に予定されている金融政策会合や政治イベントに注意。政策運営が混迷するトランプ政権は、9月の債務上限引き上げ問題を乗り越えられるか

 これら2点について楽天証券経済研究所チーフグローバルストラテジストの香川睦氏の見解を紹介する。

株価の上値を抑えやすい「季節的な記憶」

 日経平均は2万円を割り込む軟調な展開となった。業績見通し改善は下支え要因だが、投資家が強気に転じることを躊躇させる諸要因がある。具体的には、

(1)為替相場で円高(ドル安)警戒感がある
(2)国内政治を巡る不安が払拭できない
(3)朝鮮半島の緊張が高まってきた
(4)株価が調整しやすい季節に入ってきた

 などが挙げられる。特に(4)に関しては、日米株式の“アノマリー(季節性・習慣性)”が警戒されるところとなっている。

 図1は、過去20年(1997~2016年)のダウ平均と日経平均のパフォーマンスを平均化し(年初=100)、年を通じた相場の好不調を示したものである。特徴として「7月に高値を付けた後、8月から9月にかけて調整局面に入ることが多かった」との傾向がわかる。

 また、米国株の下落局面では、為替市場で「リスクオフ(回避)の円買い」も進みやすく、円高を嫌気する日本株が米国株より劣勢となった特徴もみてとれる。あくまで過去の平均的な動きではあるが、投資家心理が「真夏の夜の記憶(株価が下落する季節性)」に神経質となりやすい時期に入ったと言えそうだ。

図1:過去20年のダウ平均と日経平均の推移(年初=100)

図1:過去20年のダウ平均と日経平均の推移(年初=100)
※1997年から2016年までの平均パフォーマンスを示したもの(年初=100)
出所:Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化