Amazon Web Services(AWS)は米国時間8月14日、機械学習機能を活用し、同社のクラウドサービスをまたがってデータの識別や分類、保護を実施するセキュリティサービス「Amazon Macie」の提供を開始したと発表した。
このサービスは、個人を特定できる情報(PII)や知的財産(IP)といった機密情報を識別し、アクセスや移送にまつわる可視性を提供するものだ。
AWSによると、Macieはデータのアクセスを監視し、異常を検知するとともに警報を発出するマネージドサービスだという。現時点でMacieは「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)をサポートしており、その他のデータストアでも今後利用可能になる予定だという。利用料金はAmazon S3のコンテンツに分類されるGB容量と、「AWS CloudTrail」で分析されるイベントに従って決定される。
MacieがAWSの各種データストアを通じて利用可能になれば、さらに役立つものとなるはずだ。MacieがAWSの複数のリポジトリでサポートされれば、ビッグデータのアプリケーションに適用できるようになる。企業内でデータが増えていくにつれ、機械学習はデータのセキュリティを確保するうえで唯一の手段となっていくだろう。Macieはその出発点を提供するものであり、企業はこれを使って各種の設定を適用していけるようになる。
AWSによるとMacieは現在、米国東部リージョンと米国西部リージョンでサポートされている。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。