狙いは「社員の成功」--日本オラクルのファミリーデイ - 14/19

大河原克行

2017-08-22 07:30

 日本オラクルは8月9日、東京・北青山の日本オラクル本社において、同社社員の家族を対象にした「Oracle Japan Family Day Summer 2017」を開催した。

 同社では、2008年から毎年夏に開催しており、今年で10年目を迎える。

 本社ビルでは、2016年10月4日に、新たなカフェテリアとして、「Digital Cafeteria Waterfall」を開設しており、今年のイベントでは、同カフェテリアの約半分のスペースを貸し切り、約1時間に渡って、日本オラクルをわかりやすく紹介したり、日本オラクルに勤務する外国人社員と子供たちが触れ合うイベントが行われた。

 日本オラクルの社員エンゲージメント室コンサルタントの小川円馨氏は、「2016年のファミリーディの参加者にアンケートを取ったところ、カフェテリアを見てみたい、カフェテリアで食事をしてみたいという声が上がっていた。22階のカフェテリアがオープンして初めてのファミリーディでもあり、カフェテリアを使って、社員の家族を暖かくおもてなしをし、思い出に残る一日にしたいと考えた」と語る。

 22階の高層階に設置されたカフェテリアからは、六本木、渋谷、新宿の高層ビル群が一望できたり、神宮の森も眼下に見ることができる。晴天時には富士山も眺めることができるという。素晴らしい景観に囲まれながらのファミリーディとなった。

 今年は、社員50人を定員に募集したところ、約1.5倍の申し込みがあった。家族約100人をあわせて、約150人が参加した。

 Oracle Japan Family Day Summer 2017は、12時30分から、本社ビル2階のロビーで専用カウンターを設けて受付を開始。普段は静かなロビーに子供たちの声が響き、これまでに体験したことがないような賑やかさとなった。さらに、毎週水曜日が出社日となっている社員犬のCANDYが登場。子供たちと触れ合ったり、一緒に写真撮影をしたりといったシーンが見られた。

 CANDYとともに、参加者全員で記念撮影を行ったあと、22階のカフェテリアに移動。まずは、昼食を取ることになった。

 サンドイッチやおにぎりが入った3種類のランチボックスを用意。社員犬のCANDYをモチーフにした特製クッキーのプレゼントもあった。

 最初のイベントは、日本オラクルの紹介。小学校高学年の子供たちが理解できるような内容で構成。オラクルの創業者であるLarry Ellison氏や、オラクルのブランド価値、日本オラクルの社員がどんな仕事をしているかを紹介したほか、オラクルが重視している「社員の成功」「テクノロジ業界のリーダーシップとイノベーション」「お客様第一主義」について説明。特に、ファミリーディ開催の狙いとも重なる「社員の成功」について説明した。

 続いて、日本オラクルの多様性の1つとして、多くの外国人社員が働いていることに触れながら、インド、ベトナム、フランス、韓国、米国の5人の外国人社員が登場。それぞれの国の特徴や食べ物を紹介したり、子供たちとの対話を通じて触れ合った。

 その後は自由見学時間として、11階にも設置しているカフェテリアの見学や、オフィスフロアの見学を行い、お父さん、お母さんが勤務している本社を体験した。

 さらに、自由見学時間には、いくつかのイベントも用意した。

 毎年好評のプログラミング教室の「Java for Kids」は、今年は、カーネギーメロン大学が開発したプログラミング学習環境「Alice」を使用。スノーマンなどのキャラクターを動かすプログラミングを学習した。

 「これまでのJava for Kidsでは、主に小学校3年生以上が対象となり、約2時間30分という長い教室になっていたが、小学校1年生でも参加できること、1時間30分で教室が終了できることなどを理由に、Aliceを使うことにした」(日本オラクル・小川氏)という。プログラミング教室には、11組の親子が参加した。

 また、24階の茶室を利用したお茶会を開催。茶道の基本である挨拶を学び、自分でお茶を点てて、お父さんやお母さんにも飲んでもらうという企画だ。お茶会には10組の親子が参加。3グループに分かれて行った。

 そのほか、サーバルームの見学では、サーバ機を用意して、中を開けて、構造を学習することもできた。

 Oracle Japan Family Day Summer 2017は、午後4時30分に終了。日本オラクル本社に子供たちの笑顔があふれる1日となった。

日本オラクルでは多くの外国人社員が働いていることを紹介

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