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日本株展望

荒れ相場の予感--円高・トランプ政権の迷走が不安材料に - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2017-08-21 11:31

ドルの金利先高感が低下してきたことが、円高が進む要因に

 米国の金融政策を決めるFRB(連邦準備制度理事会)は、2つのメッセージを出している。

(1)ハト派(金融引き締めに消極的)メッセージ

 インフレ率の上昇が鈍く、利上げのピッチが遅くなる。

(2)タカ派(金融引き締めに積極的)メッセージ

 FRBが保有する資産縮小を早期に開始する。中央銀行が巨額の米国債を保有する状況を「異常」とみなし、保有する米国債の金額を縮小する。そうなると、米国債の価格が下がり、米国の長期金利に上昇圧力が働く可能性がある。

 FRBがハト派、タカ派、2つのメッセージを出しているにもかかわらず、金融市場は、もっぱらハト派メッセージのほうだけに反応している。それが、ドル長短金利の動きに表れている。


ドル長短金利の動き

 FRBは、2016年12月、今年3月、6月と、利上げを続けてきた。その結果、短期金利(3カ月)は上がってきたが、足元は下げに転じている。これまで「年内利上げがあと1回ある」が市場コンセンサスだったが、「年内利上げなし」の見方が広がってきたため、3カ月金利も低下した。

 長期金利である10年金利は、インフレ率の上昇が鈍いことを反映し、年初来、下がってきている。FRBが保有資産の縮小を開始し、長期金利に上昇圧力が働くとの見方が出て、一時反発した。しかり、足元は再び低下してきている。

 長短金利の動きを見る限り、金融市場はFRBが出している「ハト派メッセージにだけ反応し、タカ派メッセージを無視」していると言える。

 こうしてドルの金利先高感が低下したためにドル安(円高)が進み、円高を嫌気して日経平均が下がる流れになっている。

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