日本ヒューレット・パッカードは8月29日、顧客のハイブリッドIT環境への移行を支援するため、エクイニクス・ジャパンと連携して、エクイニクス・ジャパンが東京で運営するInternational Business Exchange(IBX)データセンター内で、PoC(Proof of Concept: 概念実証)環境を同日から提供すると発表した。 事前検証から移行までHPE Pointnextが支援する。
HPE Pointnextは、企業のデジタル変革を加速し、ビジネスゴールの達成を支援するため、ヒューレット パッカード エンタープライズ(HPE)のテクノロジサービスを提供する組織だ。
エクイニクス・ジャパンは、インターコネクション(相互接続)とデータセンターサービスをグローバル展開する米Equinixのグループ子会社。東京と大阪市内で11拠点のIBXデータセンターを運営し、世界44都市で展開するエクイニクスのインターコネクションプラットフォームにより、国内外の顧客とパートナー企業との間で、相互接続できる環境を提供している。
企業のオンプレミスやパブリッククラウドが混在するハイブリッドIT環境の導入では、ネットワークの接続性が重要になってくる。顧客企業の環境とパブリッククラウドのデータセンター基盤の接続性によっては、必要な性能が得られないこともあり、事前検証の必要性が以前にも増して高まっている。
今回の連携では、両社の強みを生かして、ハイブリッドITに対応したデータセンターPoC環境をリリースする。エクイニクス・ジャパンのデータセンターで、日本ヒューレット・パッカードで構築したハイブリッドITの基盤となる環境を利用することで、顧客は迅速にPoCを実施できる。
両社によるサービス、オンプレミス環境を想定したPoCに加え、特にハイブリッドIT環境で問題になる回線に起因する性能検証を専用線の環境で実施できるという。事前検証の上、より確実なハイブリッドIT基盤の選定を必要とする顧客に適しているとのこと。