富士通とVMwareは8月29日、グローバルにおける協業を拡大すると発表した。富士通は2017年度第4四半期からVMwareのクラウドソリューションを、クラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」(K5)上からグローバル展開し、併せてVMwareのクラウド基盤プラットフォーム「VMware Cloud Foundation」を含むクラウドサービスとして拡大していく。
「VMware Cloud Foundation」は、次世代のクラウド基盤プラットフォームで、コンピューティングを担うVMware vSphere、ストレージ機能であるVMware vSAN、ネットワークおよびセキュリティを司るVMware NSXによって構成されている。組み込み型のライフサイクル管理自動化ソリューション「VMware SDDC Manager」により、容易な運用が可能で、既存のアプリケーション、クラウドネイティブのアプリケーションの双方に対応する。
富士通では、オンプレミスでVMwareのソフトウェアを運用しているユーザーは、システム環境の変更に伴うリスクを抑えながら、K5のクラウドサービスを中核とする最適なハイブリッド環境を実現できるとしている。
また、K5サービスの一環である「OpenStack」ベースのIaaSや「Cloud Foundry」ベースのPaaS、IoT基盤、AIサービス基盤など、より多彩なサービスラインナップを利用できるようになる。富士通では、VMwareの仮想化技術を活用したシステム環境検証から、システムのK5への移行までを総合的にサポートするサービスを提供する。
さらに、ハイブリッド環境の構築では、富士通のプライベートクラウドシステム向け垂直統合型仮想化クラウド基盤「FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX」とVMware仮想化技術を組み合わせることが可能になる。