NTTデータとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)がクラウド事業で連携することを発表した。NTTグループのクラウド事業再編がそろりと動き出した、というのが筆者の印象である。
NTTデータとNTT Comがクラウド事業で連携
両社の発表によると、NTTデータが2018年4月に提供開始予定の新たなデータセンター「NTTDATA三鷹データセンターEAST」を拠点としたソリューション連携を強化し、両社の販売チャネルを通じて2020年までに事業規模1000億円を目指すとしている。
NTTデータが建設中の国内最大級規模かつ最新鋭の新データセンターにおける信頼性の高いシステム運用・マネージドサービスの提供に加え、NTT Comが高品質・高信頼な各種ネットワークサービス、企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」およびクラウド間接続サービス「SD-Exchange」などを合わせて提供する計画。
これにより、同一データセンター内におけるセキュアなハイブリッドクラウド環境の構築を実現し、インフラ基盤からアプリケーションレイヤーまでのフルスタックサービスを一元的に提供するとともに、複雑かつグローバルなシステム拡張にも迅速に対応できる体制を強化する構えだ。(図参照)

図:NTTデータとNTT Comのソリューション連携の仕組み(出典:両社の発表資料)
さらに、今後も両社が積極的に協力することで、「トラディショナルICT」領域から「クラウドネイティブICT」領域のビジネスの創造まで、NTTグループとして世界各国で活躍する顧客のデジタルトランスフォーメーションをグローバルに支援していくとしている。
発表会見の内容については関連記事をご覧いただくとして、ここではこの動きをどう見るか。本コラム名通り、一言もの申しておきたい。