Salesforce.comとIBMは米国時間8月31日、データの連携をもたらす共同製品を発表した。
SalesforceとIBMは人工知能(AI)分野で3月に提携を発表、「Salesforce Einstein」と「IBM Watson」との連携を図るとしていた。提携の下、Salesforceの顧客はWatsonのAIプラットフォームから直接データを得られる。一方、IBMは社内で「Salesforce Service Cloud」を導入することとなった。
今回発表した製品は、統合プラットフォームの「IBM Cloud Integration」と、IBM傘下のThe Weather Companyによる気象情報に関するものだ。「IBM Cloud Integration for Salesforce」では、共通の顧客がクラウドとデータセンターにあるSalesforceのビジネスデータに接続できる。
また、The Weather Companyによる3つのLightningコンポーネントが発表された。Lightningコンポーネントは「Salesforce AppExchange」で提供されるもので、この計画は3月に明かされていた。今回、詳細が発表された格好となる。
1つ目のコンポーネントは「Weather Focus」で、ユーザーは気象がどのように自社に影響を及ぼすかを視覚化できる。2つ目は「Scheduling Assistant」で、気象予報に基づいてアポイントに最適な時間帯を選択できる。
3つ目は「Weather Recorder」で、ユーザーが特定の日時から案件記録までの気象情報を保存できるという。保険代理店が顧客からの保険金請求に対応する場合などが利用例として考えられるとSalesforceは述べている。
IBM傘下のBluewolfも、Salesforceのカスタマーエンゲージメントセンターを立ち上げることを発表した。これによりグローバルなコンサルティングを拡大することになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。