今後の開発の方向性は、VMware全体の戦略と同様、クラウドへの拡大となる。
今年のVMworldの目玉となったAWSとの提携(「VMware Cloud on AWS」)、4500社のクラウドパートナーによりvSphereのワークロードがクラウドに移行しつつある。ここでストレージを提供する必要があり、例えばVMware Cloud on AWSの場合、利用できるブロックストレージソリューションはvSANのみだと言う。それだけでなく、災害復旧などのサービスも提供する計画だ。
その次はマルチクラウドへの対応だ。「全てがvSphereベースではない。ハイパーバイザーやストレージレイヤーがVMwareではない状況もあり、どのように実現するかを考えている」とYanbing Li氏。このほかに進めていることとして、ファイルサービス分野、モニタリングの強化などが挙がった。
モニタリングでは「Customer Experience Improvement Program(CEIP)」顧客向けに、顧客のオペレーションに関するデータや設定情報を収集してVMwareのアナリティクスクラウドを利用して適切かつ迅速にサポートする体制を整えていると言う。VMworldではさらに、プロアクティブサポート「VMware Skyline」も発表している。