データの収集能力と処理能力に着目する。データはIoTを活用するうえで欠かせない燃料であり、それこそがIoTプラットフォームの存在理由だ。Lamarre氏とMay氏は「さまざまな入力源から到来する大量の高速データストリームを取り扱い、管理できるだけのプラットフォームの能力が重要となる」と記している。
クラウドインフラの所有者が誰なのかを確認しておく。Amazon Web Services(AWS)やMicrosoftといった大規模IoTプラットフォームのプロバイダーのいずれかとともに歩んでいくという意思決定は、そのプロバイダーのソフトウェアやハードウェア、クラウドインフラを使い続けていくという意味を持っているとLamerre氏とMay氏は警告している。小規模なIoT企業は1つ、あるいは限られた数のクラウド企業に的を絞っている場合が多い。このため、両氏は「IoTプラットフォームのプロバイダーと、あなたの企業のより広範囲なクラウド戦略の相性が合っていることを確認しておく必要がある」と記している。
データの統括権とセキュリティについて考察しておく。データは世界中から収集され、また世界中に配備する可能性があるため、どこで格納、処理されるのかを理解しておくのは重要だ。
エッジにおける処理と制御を検討しておく。IoTプラットフォームは中央集権化されたハブ&スポークモデルを採る場合や、レイテンシを抑えるために、エッジでのアナリティクス処理をサポートする場合もある。McKinseyの著者らは「データをクラウドに移送する際のコミュニケーションオーバーヘッドが問題になる場合もある。遠隔地の鉱山や、海上の船舶からテラバイト規模のデータをクラウドに向けて送信することは許されない可能性がある」と記している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。