日本株展望

「初心者はまず割安株から」と考える理由

ZDNet Japan Staff 2017年09月07日 10時52分

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今日のポイント

  1. 代表的な運用スタイルに割安株投資と成長株投資がある
  2. 成長株には値動きが荒いものが多いので、初心者は割安株から投資を始めた方が良い。大型の好配当利回り株が、最初の候補

 これら2点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

バリュー投資とグロース投資、どっちが魅力的?

 株式投資の代表的スタイルは2つある。1つはグロース(成長株)投資、もう1つはバリュー(割安株)投資である。

 窪田氏には、25年の日本株ファンドマネージャー経験がある。投資信託や年金などで、20代は1000億円、40代には2000億円以上の日本株ファンドを運用していた。

 窪田氏は、主に割安株への投資でベンチマークであるTOPIX(東証株価指数)を大きく上回るパフォーマンスを上げてきた。その際に目指していたのは、割安株をコアとして長期保有しながら、成長株で短期売買を繰り返しつつ、サヤをかせぐこと。

 その経験から、株式投資の初心者はまず割安株投資から開始した方がいいと思っている。最初の候補は配当利回りの高い大型株。小型成長株もおもしろいが、小型成長株には値動きの荒いものが多く、注意が必要だ。

小型成長株の株価変動(イメージ図)

小型成長株の株価変動(イメージ図)
出所:筆者作成

 上のグラフでは、成長株の株価変動イメージを3つの時期に分けて描いた。

(1)黎明期:成長期待があるがまだ利益がほとんど出ない

(2)成長期:利益が大きく成長する

(3)成熟期:最高益更新が続くものの、増益率が大幅に鈍化する

 このグラフは成長株の成功事例をイメージして描いた。黎明期から成熟期まで長く持っていれば、高いリターンが得られる。ただし、それでも、投資タイミングが悪いと、短期的に大きな損失を被ることがある。それがグラフで赤い矢印をつけたところだ。

 ここで描いたのは、あくまでも小型成長株の成功事例である。このように黎明期から成長期に移行していくことがわかっているならば、バタバタ売り買いしなくても、じっくり長期投資すれば成果が得られる。

 ただし、現実にはこのようにうまくいく銘柄ばかりではない。黎明期が続いているうちに成長ストーリーが崩れ、成長期に入ることなく消えていく銘柄も多数ある。実際、過去のITバブルやバイオバブル相場では、投資家の熱い期待を受けつつ、成長せずに消えた銘柄がたくさんあった。

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