日本IBMは9月7日、IBM Cloudのフルマネージドサービスとして提供される「IBM Blockchain Platform」を10月から国内データセンターで開始すると発表した。
IBM Blockchain Platformは、Linux Foundationが提唱するブロックチェーン・フレームワーク「Hyperledger Fabric 1.0」を基盤に、IBMのLinuxサーバ「LinuxONE」で稼働する。データセンターは日本を含む全世界5カ所に置かれ、今後も順次増やしていく予定だ。
IBM Blockchain Platformの3つのプラン概要
サービスでは、用途に応じて「Entry」「Enterprise」「Enterprise Plus」の3つのプランが用意される。基本的な構成は同一だが、Entryは実証実験や開発用途を想定したもので、合意形成の機能が省略される。Enterpriseは本番環境での利用を想定。Enterprise Plusは利用するコンテナを占有型としたもの。利用料金は、既に提供中のEnterpriseはメンバー単位料金で月額13万8600円となる。Entryの価格は、現時点で未確定だが、1時間当たり52.5円が予定される。EntryおよびEnterprise Plusは年内の提供を予定する。
日本IBM 執行役員 インダストリー・ソリューション事業開発担当の鶴田規久氏
概要を説明した執行役員 インダストリー・ソリューション事業開発担当の鶴田規久氏は、既に全世界で約400プロジェクト(このうち日本は10%程度)がスタートしていることを明かした上で、「海外で得られたアセットやノウハウを日本に持ち込むことにより、短期間で効率的に低リスク、低コストでブロックチェーン活用を実現する」とした。