アプレッソはクラウド型データインテグレーションサービス(integration Platform as a Service:iPaaS)の最新版「DataSpider Cloud 1.1」の提供を8月31日から開始した。クラウド型業務アプリケーション「Microsoft Dynamics 365」など、新たな接続先に対応している。親会社のセゾン情報システムズが9月6日に発表した。
DataSpider Cloudは、クラウド上のシステムと外部のシステムの連携、クラウドサービスを他サービスと組み合わせて利用するなど、クラウド活用で連携処理が求められる場面でクラウド同士を柔軟に連携するためのサービス。コードを書かずにGUIだけでさまざまなサービスやデータと連携でき、管理の手間やコストもかからないという。
最新版では新たに、Dynamics 365(旧 Dynamics CRM)と「MySQL」、Active Directoryへの接続に対応。具体的には、新しくリリースされた各アダプタにより、それぞれの接続先との連携処理をクラウドサービス上のGUIで開発できるようになっている。

DataSpider Cloud 1.1の接続先(出典:セゾン情報システムズ)
例えば、Dynamics 365アダプタを使うことで、APIの知識がなくても、また、コーディングすることなく、Dynamics 365と他の多種多様なシステムやデータとの間で連携する。
フロントエンドのDynamics 365とバックエンドの統合基幹業務システム(ERP)パッケージが連携できるようになり、さまざまな外部データと組み合わせての活用やDynamics 365内のデータをさまざまな外部システムで活用できるようになる。Dynamics 365から抽出したデータを、外部のビジネスインテリジェンス(BI)ツールなどで分析することや帳票として出力することができるようになる。