Rackspaceは米国時間9月11日、競合関係にあるマネージドクラウドサービス事業者Datapipeを買収することで合意したことを発表した。これにより、グローバル展開とFortune 500など大規模な法人顧客の獲得に乗り出す狙いだ。買収金額などの条件は公開されていないが、Rackspaceは自社史上最大の取引だとしている。
Datapipeはニュージャージー州を拠点とし、シリコンバレー、ニューヨーク都市圏、ロンドン、香港、上海でクラウドインフラ機能を提供している。モスクワにもデータセンターを開設しており、ロシアの厳格なデータ関連の法律を守りながら企業が運営し、営業活動を展開するのを支援している。
RackspaceはDatapipeの取得によって得られる機能や市場のメリットをいくつか挙げている。最も大きなメリットは、米国防総省、エネルギー省、財務省、英国の内閣府、司法省、運輸省などにおけるDatapipeのプレゼンスによるものだろう。
また、Datapipeはブラジルや中国、ロシアなど、Rackspaceが存在感を示せていない主要な市場で展開しているほか、Alibaba Cloudとマネージドサービスで提携している。
多くのクラウドコンピューティング企業と同様に、Datapipeは複数の買収を実施し、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azure、自社のホスティング型プライベートクラウドなど複数のクラウドプラットフォームのサポートサービスを構築してきた。1年前には、AWSコンサルティングパートナーのAdaptを買収している。それ以前にも、AWSの評価、自動化、マイグレーションを手がけるDualSparkを買収しているほか、2013年にはクラウド分析とオペレーション最適化製品を拡大する目的でNewvemを買収している。
Rackspaceは中核のクラウド管理サービスの枠を超えようと取り組む中、Datapipeの買収はその最新のステップとなる。4月には、プロフェッショナルサービスの提供を目的とした「Global Solutions and Services(GSS)」部門を新たに立ち上げた。
RackspaceはAWS、Google、Microsoftといった主要なクラウドプロバイダーとの対抗に苦戦した結果、2016年より顧客サポートサービスへのシフトを図っている。同年に、投資会社Apollo Global Managementによる43億ドルの買収を受け入れ、非公開企業となった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。