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日本株展望

「防衛」関連株ラリーは短命? 業績はイマイチ・・・

ZDNet Japan Staff

2017-09-12 11:07

今日のポイント

  1. 北朝鮮の脅威が高まったことを受け、先週は石川製作所などの防衛関連株が急騰。ただし、9日の建国記念日に北朝鮮が何もしなかったことから、11日は急落
  2. 2013年にも防衛関連株が急騰し、急落した。北朝鮮の脅威は、長期化すると思われるが、石川製作所など業績の裏づけのない防衛関連株のラリーは短命に終わる可能性もある

 これら2点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

北朝鮮の建国記念日は挑発行為なし 防衛関連の思惑で上げた株は急落

 11日の日経平均株価は、270円高の1万9545円だった。9月9日、北朝鮮の建国記念日に、北朝鮮がミサイル発射などの挑発行為をする可能性があると心配されていたが、何もなかったことを受けて、11日はドルが買い戻され、日経平均も反発。日経平均が反発する中、11日は、防衛関連の小型株が急落した。

防衛関連の思惑で最近急騰した小型株の株価変動:先週の上昇率と9月11日の下落率


注:楽天証券経済研究所が作成

 防衛関連の思惑で動く小型株は、日経平均とはちょうど逆の動きになった。先週の日経平均は、北朝鮮の脅威が強まったことを受けて、417円下落。9月3日に北朝鮮が過去最大規模の核実験を行い、さらに9日の建国記念日に何か緊張を高める行動をとると懸念されたことが影響した。一方、上記の表にあげた銘柄群は、日経平均が大きく下げる中、逆に大きく上昇。

 ところが、9日に北朝鮮が何をしなかったことを受けて、11日の日経平均が大きく反発すると、上記の表にあげた銘柄群は、逆に大きく下がった。

北朝鮮が核電磁波パルス攻撃に言及、電磁波シールドを手がける阿波製紙と技研興業に思惑

 上記5銘柄のうち、3銘柄(豊和工業・石川製作所・重松製作所)は、軍需物資(武器や軍隊装備など)を生産し、昔から防衛関連株として、株価が動いてきた。

 一方、残り2銘柄(阿波製紙と技研興業)は、これまで防衛関連とはみなされてこなかった銘柄だ。今回はじめて防衛関連として株価が動き、注目された。

 北朝鮮が3日、EMP(核電磁パルス)攻撃の能力を有していると表明し、EMP対策への関心が高まった。結果、EMP対策として、電磁波シールドを手がける阿波製紙と、電磁波シールド工事を手がける技研興業が買われたのである。

 EMPとは、核爆弾が爆発する際に発生する強力な電磁気でコンピュータや電子機器などを無力化するものである。もしEMP攻撃が現実に実施されれば、社会インフラに与える影響は深刻と考えられる。連想ゲームから、電磁波シールドを手がける銘柄に買いが殺到した。

 阿波製紙と技研興業は、時価総額が小さく値動きが軽かったこと、EMP対策という新しい切り口が新鮮であったことから、先週は急騰。ところが、昨日は一転、急落した。

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