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日本株展望

「防衛」関連株ラリーは短命? 業績はイマイチ・・・ - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2017-09-12 11:07

業績を伴わないテーマ株は、往々にして短命に終わる

 北朝鮮の脅威は、長期化すると考えられる。ただし、防衛関連のテーマで買われた小型株は、短命に終わると考えている。投機筋が思惑で売買しているだけで、業績拡大を伴わないからだ。

防衛関連の思惑で動いた株の経常利益と経常利益率:前期(2017年3月期)実績と、今期(2018年3月期)会社予想


注:楽天証券経済研究所が作成

 上記の表の経常利益率の欄をご覧いただきたい。いずれも、利益率が5%に満たなく、利益基盤が不安定と考えられる。

 石川製作所は、もともと、段ボール印刷機や繊維機械を作ってきた会社だ。祖業で利益を上げにくくなってきたことから、多角化で武器(機雷)の生産を始めた。機雷で利益を上げているが、全社の経常利益率は低く、業績は不安定である。

 石川製作所は、北朝鮮をめぐる緊張の高まりで短期筋に買い上げられて、株価が上昇してきたが、業績の裏づけがないので、いずれ株価は下落すると予想している。今回の防衛関連の盛り上がりが終わる前に、売却したほうがいいと思う。

2013年にも防衛関連株は、短期的に急騰した後、急落

 2013年にも、今と同じように、北朝鮮の脅威が強まり、防衛関連株が急騰した局面があった。2013年2月、北朝鮮が3回目の核実験を実施すると、東アジアで緊張が一気に高まった。そのときも、石川製作所・豊和工業・重光製作所などの防衛関連株が急騰。2013年は、5月にも、北朝鮮が相次いでミサイル発射実験を行い、さらに緊張を高めた。

 ところが、株価チャートを見ると、防衛関連株は、4月に高値をつけた後、急落している。テーマで上げた株は、短命だった。

石川製作所の月足チャート:2012年1月~2017年9月(11日まで)


 窪田氏は、北朝鮮の脅威は、長期化すると考えている。ただし、思惑で短期筋が買い上げた業績の裏づけのない小型の防衛関連株は、いずれ下落するリスクがあると予想している。

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