Siemens AG 取締役 CTOのRoland Busch氏
シーメンス 代表取締役社長兼CEOの藤田研一氏
シーメンスは9月12日、同社のデジタル事業への取り組みに関する説明会を開催した。産業分野における今後のデジタル変革に向けた戦略を明らかにした。
Siemens AG 取締役 最高技術責任者(CTO)のRoland Busch氏は、同社がこれまで取り組んできた事業を大きく「電化」「オートメーション化」「デジタル化」の3段階で説明した。現状は、売上の大半を電化が占め、次いでオートメーション化があるという。デジタル化に属するソフトウェアやデジタルサービスの売上比はごくわずかである一方、今後の成長率は最も高いことが見込まれていることを示した。
その上で、同社がこれまで電化/オートメーション化で展開してきた産業分野や社会インフラでの多数のデバイスやセンサ、オープンアーキテクチャに基づくIoTオペレーティングシステムである「MindSphere」をサービスプラットフォームと位置付け、さらにソフトウェアやデジタルサービスを載せることで、顧客企業のデジタル変革を支援していく、という戦略を明確にした。
シーメンス 代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)の藤田研一氏は、日本での取り組みに関して、「強力なパートナーとの包括的なエコシステムを日本で構築中」だとし、まずは実績あるシステム(ソフトウェア)を導入、順次、MindSphereに移行していく形で取り組みを進めるとした。
MindSphereの概要