IBMは、ロサンゼルスで開催されたThe Linux Foundation主催のイベント「Open Source Summit」で、Linux専用メインフレームの新製品「IBM LinuxONE Emperor II」を発表した。
この製品は、2015年に発表された、同社のメインフレーム「IBM z13」ベースの「LinuxOne Emperor」や、その下位モデルである「Rockhopper」に続くLinux専用メインフレームだ。
Emperorの後継モデルにあたるEmperor IIは、プロセッサが最大170コアに対応し、IBMによれば、これは高性能なx86プロセッサ1000コア分の処理能力に相当するという。また同モデルには、I/Oのパフォーマンス改善のために640基の専用プロセッサも搭載されており、最大96ポートのネットワークポートを利用できる。さらに同モデルは、最大32Tバイトのメモリに対応しているという。
IBMのほかのLinuxメインフレームと同じく、このモデルでも「Red Hat」「SUSE」「Ubuntu」のサーバ用Linuxディストリビューションを選択できる。
それに加え、Emperor IIでは新たに「IBM Secure Service Container」と呼ばれるセキュリティ機能を利用できるようになる。
この機能は、アプリケーションを通常の「Docker」コンテナに配置するだけでSecure Service Container実装の準備が可能だという。さらに、Emperor IIにはSecure Service Container環境の導入や利用を容易にするためのDockerツールや「Kubernetes」のツールが付属しており、これらを利用するだけで、簡単にアプリケーションの管理を行える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。