三井情報(MKI)は9月15日、観光・インバウンド向けのコンテンツ配信サービスを8月から本格的に運用開始した。三井物産の協力を得て、三井不動産ホテルマネジメントが運営する「ミレニアム三井ガーデンホテル東京」の客室テレビを活用し、宿泊客向けに観光名所や名産物の情報を提供する。宿泊客に情報を提供したいと考える自治体、観光団体、地場メーカーなどに向けてサービスを提供する。税別価格は月額20万円から。

ミレニアム三井ガーデンホテル東京(写真提供:MKI)
客室テレビに後付けのスティック型スマートテレビ「Smartstick」を設置し、あらかじめ準備した観光名所や商品に関する情報をクラウドから配信する仕組み。コンテンツの入れ替えなども容易となっている。宿泊客はテレビを操作する感覚で必要な観光情報を得られるほか、画面に表示されたQRコードをスマートデバイスで読み取ることでメーカーの販売サイトから商品を直接購入することもできるという。
自治体、観光団体、地場メーカーなどは、サービスを通じて宿泊客に観光名所や商品情報をアピールでき、宿泊客はホテル滞在時の隙間時間を利用して名産品や滞在先の情報を閲覧することが可能だ。
なお、サービスの本格提供に先立ち、松山市役所と千代の亀酒造などが既に利用しているとのこと。また今後、対象ホテルを順次拡大していくとしている。

コンテンツ配信サービスの表示イメージ(出典:MKI)