業界をリードする複数のエンタープライズテクノロジベンダーも、AIをコンピュータインターフェースの未来であると捉えている。その例として、Salesforceの「Einstein」からMicrosoftの「Microsoft Azure Cognitive Services」、Googleの「Google Cloud Platform」が挙げられている。また、オープンソースのAIプラットフォームも利用可能となっており、Googleの「TensorFlow」からIntelの「Trusted Analytics Platform」(TAP)までが挙げられている。さらにカリフォルニア大学バークレー校で開発された「Caffe」という深層学習フレームワークもある。これは、Googleがニューラルネットワークによる画像の認識方法を示す目的で2015年に発表した「Deep Dream」プロジェクトでも使用されている。
同レポートの著者らは「直感的かつ自然なやり取りに、すぐに利用できるオープンソースツールを組み合わせることで、インターフェースを横断する大きな変革への道が切り開かれた」と付け加えている。
ディスプレイを持たない人工知能という流れに、どのように追随していけばよいだろうか? Accentureの最高技術責任者(CTO)兼最高イノベーション責任者(CIO)であるPaul Daugherty氏は、同レポートに関するTechEmergenceの記事において、AIを活用したUXアプリケーションの可能性を見極める際にとるべき行動として、以下の3点を挙げている。
- 既存のコミュニケーションチャネルに着目し、実績のある他の対話型インターフェースアプリや音声インターフェースアプリからの着想を基に、それらチャネルをよりスマートなものにできるかどうか検討する。
- 顧客と従業員の間のやり取りすべてに着目し、AIを通じてどのように改善できるのかを検討する。
- ディスプレイに依存しない新たなインターフェースという観点から、どのようにすれば新たなチャネルで多元的な対話を実現できるのかを検討する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。