SCSKグループのWinテクノロジは9月19日、データベースの安定運用を支援する「Cloud DB Doctor」を提供開始すると発表した。パートナーなどを通じて、2018年3月末までに30社以上への導入を目指す。
このサービスは「Microsoft SQL Server 2008 SP3」以降を対象に、同サーバのリソースデータをMicrosoft Azureに蓄積し、モニタリングサイトの提供と専門家による定期診断を提供するもの。
サービス提供イメージ
リソースデータは、SQL Serverの内部構造を理解した専門エンジニアが開発したエージェントにより、機械学習サービス「Azure Machine Learning」にモニタリング情報として蓄積される。ユーザーのデータベースの構成情報や稼働状況をクラウド上に蓄積しながらモニタリングすることで、独自の手法で検証を行うことができるようになり、問題発生の予測と原因の特定、早期解決を支援する。
モニタリングサイトでは、蓄積され情報をWeb画面上でアセスメント情報や、アラート情報として提供する。CPU稼働率、メモリ使用率などの基本リソース情報、インデックス、トランザクションなどのSQLリソース情報はグラフ表示され、しきい値判定によるアラート、Azure Machine Learningによる異常などを自動検知する。
また、WinテクノロジのSQL Serverエンジニアがアセスメントを行う定期診断サービスもある。このサービスは、現状分析による課題の明確化、改善策のアドバイスを行い、年2回/6カ月ごとに診断レポートを提供する。
オプションサービスとして、サービスの中で発見された問題やトラブル発生時の解決に向けて、Winテクノロジのエンジニアが支援を行う「問題対応サービス」や、定期診断サービスと同様の診断を、要望に応じたタイミングで追加実施する「追加診断サービス」がある。
利用価格(税別)は、「Cloud DB Doctor 1〜8コア(年2回の診断レポート)」で9万9800円/月。問題対応サービス(10時間まで)が20万円。追加診断サービスが1回につき10万円。