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日本株展望

FOMC結果は「ややタカ派的」--いいとこ取り相場続く?

ZDNet Japan Staff

2017-09-21 10:56

今日のポイント

  1. 米FOMCの結果が発表された。大きなサプライズはないが、年内あと1回の利上げ予測を維持したこと、FRB保有資産の縮小開始を正式に決定したことが「ややタカ派的」ととられ、発表直後に一時1ドル112.50円まで円安が進んだ
  2. 米FRBが長期的にゆるやかな引き締めを続けるスタンスが再確認された。ただし、急な引き締めは避ける方針で、株式相場にとって都合のいい「適温相場」が継続する可能性もある。20日のNYダウは7営業日連続で最高値更新

 これら2点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

注目のFOMCはややタカ派と見られるが、大きなサプライズはない

 20日(日本時間では21日午前3時)に、米連邦公開市場委員会(FOMC)結果が発表された。大きなサプライズ(驚き)はないが、以下2点がややタカ派的(金融引き締めに積極的)とみなされた。

  1. 年内あと1回0.25%の利上げ予想を維持
  2. 長期的に量的引き締めを行う方針を正式に決定

 「ややタカ派的」とみなされたFOMC結果を受けて、米長期金利は一時2.28%まで小幅に上昇した。発表直前に1ドル111.40円だった為替は、発表直後に一時112.50円までドル高(円安)が進んだ。

 ただし、FOMCの内容に大きなサプライズがあったわけではないので、その後、ドルは少し売られ、日本時間で21日の午前6時には、1ドル112.15円となっている。今回発表された主な内容は以下の通りだ。

  • 事前予想通り、利上げなし(FF金利の誘導水準を1.00~1.25%に据え置き)
  • 事前予想通り、FRBの保有資産(米国債)縮小を10月から始めることを決定
  • FOMCメンバーの予測(中央値)では、年内あと1回0.25%の利上げが見込まれている
  •  12月末のFF金利誘導水準の予測は1.25~1.50%。市場の一部には、年内の利上げはないとの見通しがあったので、年内あと1回の利上げ予測を示したことは、タカ派的とみなされた。

  • FOMC声明文では、ハリケーン被害が米景気に影響を与えるが、一時的で長期的な経済成長見通しには影響を与えない

引き締め継続の方針が明らかになったが、急な引き締めとはならない見通し

 イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、市場と対話し、金融政策変更の方針を事前に織り込ませる手法をとっている。今回発表された政策方針は、事前の示唆通りでサプライズとなる内容はない。

 ただし、市場の一部に「金融引き締めに打ち止め感が出る」との思惑もあった。そのため、事前の示唆通りに緩やかな引き締めを続ける方針を発表したことが「ややタカ派的」ととられた。

 ただし、急な引き締めは避ける方針だ。見方によっては、株式相場にとって都合がいい状態が続くとも言える。「米景気は良好だが、利上げのピッチは遅く、緩和的な状況が長引く」、いわゆる適温相場が続く可能性もある。

 そうした見方を反映し、20日のNYダウは前日比41ドル高の2万2412ドルと7日連続で史上最高値を更新。金利上昇を受けて、金融株などが買われた一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合指数は4日ぶりの小幅(0.1%)反落となった。

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