MicrosoftがLinux、「Windows」、および「Docker」で動作する「SQL Server 2017」の一般提供を米国時間10月2日より開始する。オンプレミスとクラウドの違いに関係なく、複数のプラットフォームをまたいで動作するソリューションを提供するのが狙いだ。
MicrosoftとRed Hatは9月25日、「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)版SQL Server 2017を提供することを発表した。Microsoftによると、RHELはSQL Server用のリファレンスLinuxプラットフォームであり、「性能やセキュリティ機能、安定性、信頼性、管理可能性で業界をリードする」同プラットフォーム上でSQL Serverを提供することによって、SQL Serverのエンタープライズデータベースおよびアナリティクス機能を拡張するという。
ユーザーは、SQL Serverの性能とセキュリティ機能をLinuxワークロードで使用できるようになる。RHEL版SQL Server 2017は複数のワークロードに組み込まれたインメモリテクノロジによって、OLTP(オンライントランザクション処理)データベース機能やエンタープライズ向けデータウェアハウジングを提供する。SQL Server 2017は言語とプラットフォームの選択肢、DevOpsを促進するコンテナサポートも提供する。また、データセンターや「Azure」仮想マシン、「Red Hat OpenShift Container Platform」上で動作するコンテナなどでも動作するとしている。
Microsoftは9月25日から29日まで、フロリダ州オーランドで「Ignite」カンファレンスを開催している。初日にはこのほか、「Microsoft 365」の新たな2つのバージョン、「Microsoft Teams」に関する計画、「次世代の」AI開発関連ツールなどを発表した。