編集部からのお知らせ
記事PDF集:官民意識のゼロトラスト
電子インボイスの記事まとめ

HCIが“心理障壁”を壊す?--ソフトウェア デファインド ストレージに普及の弾み

渡邉利和

2017-09-26 09:00

 Dell EMCは9月22日、同社のSoftware-Defined Storage(SDS)ソフトウェア「ScaleIO」の現状を説明し、SDSの普及が進んでいることを強調した。

EMCジャパン
EMCジャパン ソフトウェア デファインド ストレージ事業担当ディレクターの林孝浩氏

 EMCジャパンのソフトウェア デファインド ストレージ事業担当ディレクターの林孝浩氏は、「SDSに対する市場の関心が急速に高まりつつあるのを感じている」と話す。一方で「なぜ、このタイミングでSDSなのか」という点に関しては、「技術的な完成度/成熟度という観点では、1年までも十分なレベルに達していた」とし、SDS自体の進化が理由ではないと考えているという。

むしろ、運用管理が容易な事前構成済みシステムとして注目されたハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)が内部ストレージとしてSDSを活用していることが知られるようになったことで、SDSに対する漠然とした不安が解消されたことが、ユーザー企業のSDSへの関心を高めることにつながっているのではないかという。

EMCジャパン
EMCジャパン ソフトウェア デファインド ストレージ事業 シニア システム エンジニアの中村雅史氏

 次いで、EMCジャパンのソフトウェア デファインド ストレージ事業 シニア システム エンジニアの中村雅史氏が、具体的なSDS製品としてScaleIOを説明した。

 EMCジャパンでは具体的なSDS製品に「ブロック形」「ファイル型」「オブジェクト型」「ストリーム型」など、さまざまな技術に基づく製品群をラインナップし、用途に応じて適切な選択ができるようにしている。ScaleIOはブロックストレージ型で、従来のSANの置き換えとして利用可能な製品だ。端的には「ソフトウェアによるサーバベースSAN」と説明されており、標準的なIAサーバに内蔵されたHDDやSSD、NVMeといったストレージデバイスがネットワークを介して接続され、仮想的なプールにまとめられる。

 運用管理が容易で容量の増減が柔軟にできる点はSDS共通の特徴だが、スケーラビリティが高く、容量の増加と足並みをそろえてIOPSが向上する点や、SANとして使われるに足る高速な応答性能などが独自の特徴となってくる。

 林氏は、5月に米国ラスベガスで開催された「Dell EMC World 2017」でCitiグループが行った事例講演の内容を紹介する形でSDSが既に本番環境で活用されていることを強調した。しかも、5月に発表された時点では16PB程度だった容量は現在では80PBを越えているなど、SDSの特性を生かした急速な規模拡大が現在も着々と進行しているというアップデート情報も紹介した。

 このように、SDSは既にコンセプト段階から実用段階に入っている。データ量の爆発的な増加に合わせてストレージを拡張していくためには、従来のような運用管理の負担の大きなアーキテクチャのストレージシステムでは対応は困難であることから、ビッグデータやIoT、SNSなどの非構造化データといった、成長ペースの速いデータを扱うストレージは今後IAサーバベースのSDSの導入を検討せざるを得ない状況になってきたと言ってよさそうだ。

ScaleIOの特徴

ScaleIOの特徴

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 経営

    5分でわかる、レポート作成の心得!成果至上主義のせっかちな上司も納得のレポートとは

  2. 経営

    ノートPCは従来ながらの選び方ではダメ!新しい働き方にも対応する失敗しない選び方を徹底解説

  3. 経営

    問題だらけの現場指導を効率化!「人によって教え方が違う」を解消するためのマニュアル整備

  4. ビジネスアプリケーション

    緊急事態宣言解除後の利用率は低下 調査結果に見る「テレワーク」定着を阻む課題とその対応策

  5. ビジネスアプリケーション

    たしか、あのデータは、こっちのアプリにあったはず…--業務改善のためのアプリ導入がストレスの原因に?

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]