SAPは米国時間9月25日、米国のニューヨーク市で開催された「SAP Big Data Event」で、さまざまなデータソースを統合的に扱う製品「SAP Data Hub」を発表した。
企業が扱うデータは爆発的に増加しており、そのデータソースも多様になっている。Data Hubはこの複雑なデータの世界を統合し、管理できるようにするソリューションだ。
SAPが実施した調査によれば、企業のエンタープライズIT担当者の74%が、データに関する状況が複雑すぎて迅速な対応が難しいと回答している。Data Hubはデータを可視化し、統合し、簡単に扱えるようにすることで、データパイプラインの処理を組織横断的に管理し、共有することを可能にするという。
提供:SAP
Data Hubは、オープンアーキテクチャを指向しており、オンプレミス、クラウドを問わず、「SAP HANA」などのSAPのプラットフォームだけでなく、「Apache Hadoop」をはじめとするSAP以外のデータソースも扱うことができる。
データパイプラインでの処理では、各データの処理はできる限り本来の環境で分散的に実行されるため、処理を高速に行うことができる。SAP HANA、Hadoop、Sparkなどの既存のソリューションに対する投資もそのまま生かすことができる。
SAP Data Hubは、「SAP Vora」や「SAP Cloud Platform Big Data Services」とともに、同社のデジタルイノベーションシステムである「SAP Leonardo」の柱の1つになるという。
9月25日には、Hortonworksも複数のデータ資産を統合する製品「Hotonworks Dataplane Service」を発表している。
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