SAPが「Data Hub」発表--複雑化するビッグデータ管理の課題に対応

ZDNET Japan Staff

2017-09-27 11:53

 SAPは米国時間9月25日、米国のニューヨーク市で開催された「SAP Big Data Event」で、さまざまなデータソースを統合的に扱う製品「SAP Data Hub」を発表した

 企業が扱うデータは爆発的に増加しており、そのデータソースも多様になっている。Data Hubはこの複雑なデータの世界を統合し、管理できるようにするソリューションだ。

 SAPが実施した調査によれば、企業のエンタープライズIT担当者の74%が、データに関する状況が複雑すぎて迅速な対応が難しいと回答している。Data Hubはデータを可視化し、統合し、簡単に扱えるようにすることで、データパイプラインの処理を組織横断的に管理し、共有することを可能にするという。

SAP Data Hub
提供:SAP

 Data Hubは、オープンアーキテクチャを指向しており、オンプレミス、クラウドを問わず、「SAP HANA」などのSAPのプラットフォームだけでなく、「Apache Hadoop」をはじめとするSAP以外のデータソースも扱うことができる。

 データパイプラインでの処理では、各データの処理はできる限り本来の環境で分散的に実行されるため、処理を高速に行うことができる。SAP HANA、Hadoop、Sparkなどの既存のソリューションに対する投資もそのまま生かすことができる。

 SAP Data Hubは、「SAP Vora」や「SAP Cloud Platform Big Data Services」とともに、同社のデジタルイノベーションシステムである「SAP Leonardo」の柱の1つになるという。

 9月25日には、Hortonworksも複数のデータ資産を統合する製品「Hotonworks Dataplane Service」を発表している。

SAP Data Hubのパイプライン
提供:SAP

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]