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MSのナデラCEO、初の著作「Hit Refresh」出版--同社の変革を語る - (page 2)

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2017-09-29 06:30

 Hit Refreshの売り文句には好奇心がかきたてられる。2014年2月にMicrosoftの3代目CEOに就任したNadella氏は、興味深い時代に権力を手にすることになった。Nadella氏が同書で記しているように、Microsoftは当時、「Windows PC」や「Windows Phone」の市場が縮小するなかで守勢に立たされていた。また、従業員は疲弊し、不満を抱いていた。そして多くの人々が、社外の人材をCEOとして迎え入れ、大改革の道を歩むしか手はないと確信していた。そのようななか、在籍年数が四半世紀近くにも及ぶ、完全な生え抜き従業員のNadella氏に白羽の矢が立ったのだった。

 Nadella氏は就任後、従業員と話す機会を作り、彼らの話を聞いた後(注:Microsoftの歴代CEOのなかで、Nadella氏が最も優れた聞き手であるのは間違いない)、自社の文化を根底から変革する必要があると判断した。同氏はここ数年、壇上で、あるいはその他の方法で自らのさまざまな手法を紹介してきている。「新生」Microsoftが「Growth Mindset」(成長に向けたマインドセット)を持つことや、「know-it-all」(知ったふりをする)ではなく「learn-it-all」(すべてを学ぶ)という姿勢を持つこと、インクルーシビティ(包括性)と多様性を最優先にすることを重視しているという話を耳にしてきた。もちろん、それらはすべて良いことだと思う。しかしMicrosoftは、Googleに反撃し、Salesforce.comを打倒し、クラウド分野で圧倒的な強さを見せているAmazonの勢いを削ぐために何をするつもりなのだろうか?

 Hit Refreshにおいて同氏は、共感やエンパワーメントは単なる聞こえの良い言葉ではなく、従業員の仕事に対する取り組み方に加えて、彼らと顧客やパートナー、同僚との関係を変革できるコンセプトだという考えを明確に示している。

 筆者もそれを信じたい。本当だ。従業員や報道陣からの質問に対して、創業者自らがそんな愚かな質問など初めて聞いたと返すことで有名だった企業から、共感を大事にすると言われて、そんな世界は不要だと言い返せる人などどこにいるだろうか?

 Nadella氏がCEOに就任して以来、Microsoftが変わったという点については、筆者も同意する。従業員の士気も向上している。過去10年のうちに同社を去った従業員のなかには、古巣に帰る者も数多く出てきている。また、Nadella氏がCEOになってからの株価の推移を見れば、ウォール街のアナリストらも同社が変わったと判断しているのは明らかだろう。

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