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MSのナデラCEO、初の著作「Hit Refresh」出版--同社の変革を語る - (page 3)

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2017-09-29 06:30

 それでも筆者は、同社に変化が訪れたのは、従業員がより大きなリスクに挑戦でき、フェイルファーストを実践してもクビにならないと感じるようになった結果だとは感じていない。むしろ、IT業界を取り巻く環境の変化によって「Windows」の位置づけが変わってきた結果、変化せざるを得なくなったのだと感じている。

 Nadella氏は、「Windows 10」へのアップグレードを1年間無償にするという決定は、成長に向けたマインドセットから生み出されたものだったと同書に記している。しかし筆者は、この決定が「Android」という競合から受けたプレッシャーの結果だと考えている。同社が「iPad」用やAndroid搭載機器用の「Office」製品を提供したのも同じ理由だ。モバイル市場において、同社が第1集団から距離を置いた第3位に甘んじていることを考えると、筆者はこの決定が、より良いパートナー関係を築きたいという願いから生まれたものではなく、モバイル市場の成長によってもたらされた不可避なものだったと感じている。また、MicrosoftがLinuxを愛しているのは、日増しに多くの開発者がオープンソーステクノロジを活用するようになっており、自らのニーズと嗜好(しこう)に合うのであれば、いつでもどのような環境でも使用しようと考えるようになっているためだろう。

 Hit Refreshには、Microsoftウォッチャーらにとって興味深い逸話も複数記されている。同書には、Nokiaを買収するというMicrosoftの意思決定にNadella氏が反対していたとある。当時、Bloombergは同氏が反対していると報道していたが、筆者の知る限りでは、今までその真偽は公式には確認されていなかった。またNadella氏は、女性の昇給にまつわる自らの失言や、Microsoftでインド人に対するプロフェッショナルなキャリアパスが2000年ごろまで整備されていなかった点についても率直に記している。

 筆者は、Microsoftのかつての盟友であったSalesforceとの決別にまつわる裏話や、Microsoftと米Yahooが検索分野でそれぞれの道を歩み始めた時の実情についても語ってほしかったと考えている。

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