Salesforceは米国時間9月27日、データ所有者が「Marketing Cloud」上でデータ購入者と直接つながることのできるセルフサービス式プラットフォーム「Salesforce Data Studio」を発表した。
Salesforce Data Studioは、消費者データの直販を促進するツールセットを備え、サードパーティーのデータ仲介業者に関する問題を解決する狙いがある。
Salesforce Marketing Cloudの製品マーケティング担当バイスプレジデントであるRaji Bedi氏が米ZDNetに語ったところによると、買い手は顧客層に関してさらに多くの情報を求めているブランドである場合が多いが、「アクティベーションなどに利用可能な信頼度も精度も高いデータを入手し、洞察を深めるために、データ所有者との直接的な関係を望んでいる」という。
買い手はデータの出所を把握できる一方で、売り手もデータの行き先のコントロールを強化できる。Bedi氏は、「データ所有者の懸念を生じさせない形でデータが利用されるようにするとともに、市場に機会を創出するため、所有者にとって満足のいく制限や条件をデータに設ける機能を提供する」と述べた。
Bedi氏によれば、サードパーティーのデータ仲介業者を利用すると、データの精度について疑問が残る場合があるという。「どれだけクリーンなデータなのか、またどこで入手したのか」という疑問や、データの出所やデータが収集された時期に関する疑問だ。
Salesforce Data Studioは、オーディエンスを発見したり検索したりするためのツールを備えており、利用可能なデータや、ブランドが所有するファーストハンドデータとの関連性について、マーケターが情報を得るのに役立つはずだ。
データ所有者向けの、ソフトウェア対応のデータガバナンスツールもあり、共有する属性や相手、共有期間など、アクセスに関する一定のパラメータを設定できる。
提供:Salesforce
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。