高性能と精製潤滑油を製造販売する米Chevron Products Companyは、潤滑油製品の開発期間を短縮するために、新たな製造業向けIT基盤を導入した。ダッソー・システムズが9月22日に発表した。
Chevronでは、潤滑油事業で年間数百件に及ぶ製品プロジェクトを始動あるいは更新している。さまざまな専門分野から数十人の関係者が参加し、複数の地域で異なる配合、規制、原材料に取り組んでいる。潤滑油市場を継続的にリードしていくためには、そうした複雑性の緩和と開発サイクルの改善が必要だった。製品の成分と原料に対するトレーサビリティ強化や製品の審査と承認のプロセス標準化を通して、ポートフォリオ全体で製品品質の向上を図ろうとしている。
今回採用したのは、製造業向けのアプリケーション群「3DEXPERIENCEプラットフォーム」。潤滑油事業に関わる世界各地の複数の部門で、一元管理された製品データへのアクセスが可能になり、データの検索、再利用、プロジェクトの進捗状況や完了日の確認が容易となる。また、一元管理されたデータを活用し、サプライチェーンの活性化も図ることができる。
バリューチェーン全体の関係者が担当製品の関連情報にリアルタイムでアクセスすることで、新製品開発の期間短縮にもつなげられるとしている。