SOMPOホールディングスは、主要な海外グループ会社9社が共通で使用する「統一人事システム」を2018年7月に導入した。システム基盤には「SAP SuccessFactors」を採用。SAPジャパンが10月2日に発表した。
グループ共通の人事プラットフォームを導入し、評価制度や後継者計画などの人事プロセスや人事情報の標準化、共通化を進める。海外事業を担う従業員が持つ能力やスキル、経験などの情報を一元管理することで、グループ横断での戦略的な人材配置や人材開発を進めていく。
海外事業は、合併と買収などで事業拡大を図ってきたことなどから、人事制度や人事システムが会社によって異なり、従業員の能力などをグループ全体で十分に把握できていない状態だった。
米国、英国、シンガポール、インドネシア、タイ、ブラジル、トルコ、中国、香港の各現地法人に所属する約4200人を対象に統一人事システムを導入し、グループ各社の人事機能の強化と効率化を図る。
グループ各社の従業員が、希望や適性にあったグループ会社への異動ができるなど、グループ全体でのキャリア形成を目指している。
今後は、グループ全体の従業員数の約8割を占める国内従業員や海外グループ会社との人材情報の一元化、国内各社におけるグループ共通評価制度の導入など、人事施策を順次進めていくとしている。構築した人事基盤を活用し、グループ全体での人材管理を加速させることで、競争力の強化と事業の成長を目指す。