Oracle OpenWorld

オラクル、クラウド基盤の「Blockchain Cloud Service」を発表

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-10-03 10:41

 Oracleは米国時間10月2日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催中の「Oracle OpenWorld」カンファレンスにおいて「Oracle Blockchain Cloud Service」を発表した。この製品により同社は、MicrosoftやIBMといった競合他社を追い上げることになる。


 Blockchain Cloud Serviceは「Oracle Cloud Platform」(OCP)の一部を構成するものとなっている。このため顧客がいったんBlockchain Cloud Serviceのサブスクリプション契約を締結し、OCP上にブロックチェーンネットワークを構築した後は、Oracleが該当ネットワークインフラを管理するかたちになる。顧客はその後、同ネットワーク上で自らのスマートコントラクトやアプリケーションを開発できるようになる。

 Microsoftは「Microsoft Azure」上での「サービスとしてのブロックチェーン」(BaaS)を2015年から提供してきており、最近では顧客の使用を容易にするための「Enterprise Smart Contracts」を発表している。Oracleは、顧客に対してシームレスな導入に向けた道筋を提供するという点も、同社のBlockchain Cloud Serviceの大きな特徴であるとしている。Blockchain Cloud Service担当グループバイスプレジデントであるFrank Xiong氏は米ZDNetに対して、ブロックチェーンの導入は一夜にして成し遂げられるものではないと述べている。

 またOracleは、企業がBlockchain Cloud Serviceを使用することで、Oracle Cloud内外でのデータ共有や、トランザクションの監視を通じ、運用を自社内のエコシステム以外にも拡大できるようになるという法人向けの機能についても強調している。REST APIと、OracleのAPI管理サービスを用いることで、顧客はブロックチェーンサービスを直接、あるいはOracle Cloud上であらかじめ構築しておいた統合を用いて起動できるようになる。また同社は最近、「Hyperledger」プロジェクトに参加した。これにより、顧客はオープンソースの取り組みに基づいて価値を生み出せるようになる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 56 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  3. ビジネスアプリケーション

    生成 AI の可能性を最大限に引き出すためにできること—AI インフラストラクチャの戦略ガイド

  4. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]