エリック教授の”Next DX”論

デジタルIQを高めよう--ARPANETからミレニアル世代へ(1) - (page 2)

松永 エリック・匡史

2017-10-11 08:00

インターネットとデジタル

 では、デジタルをどう定義すれば今の時代にマッチするのでしょうか? ここでは人に着目してみます。世界初のコンピュータENIACが世に登場しても、コンピュータは一般の人から見れば未知の世界。一般の人に向けたパーソナルコンピュータはSteve Jobsがガレージで製造したApple I。

 Stephen Wozniak(スティーブ・ウォズニアック)設計によるApple Iの登場は1976年になりますが、実際の成功は翌年に発売されたApple IIにですので1977年。

 もう一つ、今の時代につながる重要なイベントは、コンピュータがネットワークに接続されユーザー同士がコンピュータ上のコミュニティをつくるようになった事です。今ではスマホからもタブレットからも自由に世界中とつながることが無意識にできるようになっていますが、考えて見ればすごいことですよね。

 インターネットの起源はARPANETと言われています。米国防総省のから大学、研究機関と広がっていきました。1962年の事です。ではコンピュータと同じく一般に使われ始めたのはいつなのか。世界初の商用インターネットISP: Internet Service Provider)は、米国のNYSERNetで1987年になります。

 NYSERNetはその後、PSINet、Sprintと買収の歴史を繰り返し、現在ではソフトバンクのインターネット事業の中核となっています。ちなみに、日本で初の商用インターネット開始は1992年AT&T Jensでした。

 コンピュータが個人に普及し、インターネットで新しいコミュニケーションの世界が創られたことは、世界を大きく変えるきっかけになりました。メールから始まったインターネットのコミュニケーションですが、インターネット独自のソーシャルネットワークが構築されるまで、それほど時間を要することはありませんでした。コミュニケーションが変われば、人も変わります。

 コンピュータ、インターネット(ソーシャルネットワーク)をベースとして、人を中心に考えてみましょう。

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