Salesforceは米国時間10月3日、高度教育向けのオンライン学習プラットフォームの最新版「Trailhead」を発表した。
Salesforceは大学、コミュニティーカレッジ、人材開発、教育関連の非営利団体と提携し、「Trailhead for Students」を提供する。Trailheadは既存の教材を補完するカリキュラムを教員に提供するほか、単独でも教室や「ブートキャンプ」向けの教育コンテンツとして提供する。学生は他の学生やメンターとつながりを持ったり、修了後の就職に役立つようなスキルを習得したりする機会を得られるという。
企業はクラウドのスキルを備えた人材を求めており、学校はITを中心とするカリキュラムを整備したいと考えている。このような状況を受け、Salesforceは「デジタルスキルのギャップという問題に効果を与える大きな機会」があると認識していると、TrailheadのシニアディレクターであるLisa Tenorio氏は米ZDNetに語った。
教育への注力は当然、Trailheadの拡大につながる。Salesforceは、自社のクラウドベースのツールに詳しい人材を育てる目的でTrailheadを構築、2014年に開始した。Salesforceがスポンサーとなった2016年のIDCのレポートでは、「Salesforceのエコシステム」は2020年までに190万人分の雇用を創出すると予想している。
これまでSalesforceは70以上の教育パートナーと協業して、Trailheadプログラムを展開してきた。これにはマサチューセッツ大学ローウェル校、サンフランシスコ大学、職業訓練の非営利組織Year Up、Jewish Vocational Servicesなどが含まれる。
Trailhead for Studentsでは、教育者は最新の「Salesforce Essentials for Business Specialists」コースなどのインストラクターキットにアクセスできる。これは、ビジネスやITのプログラムに関わる教育者や生徒のためのコースだ。インストラクターはTrailheadを教室でツールとして利用し、学生の進歩を確認したりハンズオンラボで講義をさらに充実させたりできる。
学生は新しいスキルを習得するとバッジを取得できる。また、学生主導のコミュニティーグループにも参加でき、Salesforceの従業員による指導の機会も得られる。
これまでのTrailhead同様、Trailhead for Studentsは教育者や学生に無料で提供される。Tenorio氏によると、一部の専門的なトレーニングコースは有料だが、教育者向けのカリキュラムは無料でアクセスできるという。

提供:Ed Brennen for UMass Lowell
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。