NVIDIAは9月27日、システムパートナーであるDell EMC、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、IBM、SupermicroがNVIDIA Voltaアーキテクチャベースの「Tesla V100 GPU アクセラレータ」を搭載した10種を超えるサーバを提供開始すると発表した。
Tesla V100 GPU アクセラレータは、人工知能(AI)をはじめとする演算負荷の高いワークロードに適したGPU。1GPUあたり120テラフロップスを超えるディープラーニング性能を提供するため独自に設計した。AIのディープラーニングトレーニングと推論、ハイパフォーマンスコンピューティング、高速分析など、要求の厳しいワークロードに必要なコンピューティング性能を提供する。
同製品は、210億個以上のトランジスタのほか、640個のTensor Core、最新のNVLink高速インターコネクトテクノロジ、900GB/秒のHBM2 DRAMを搭載し、前世代のGPUに比べてメモリ帯域幅を50%向上させた。Volta GPU1基でCPU100基に相当するパフォーマンスを実現するため、データ科学者や研究者、エンジニアは、これまで解決できなかった課題に取り組める。
Dell EMCの製品では、PowerEdge R740(PCIe 用 V100 GPU を最大3基サポート)、PowerEdge R740XD(PCIe用 V100 GPU を最大3基サポート)、PowerEdge C4130(PCIe 用 V100 GPU を最大4基、またはSXM2フォームファクターで NVIDIA NVLink インターコネクトテクノロジ対応 V100 GPU を最大 4 基サポート)を提供する。
HPEは、HPE Apollo 6500(PCIe用 V100 GPU を最大8基サポート)と HPE ProLiant DL380システム(PCIe用 V100 GPUを最大3基サポート)を提供する。
IBMは、POWER9プロセッサベースの次世代IBM Power Systemsサーバに複数のV100 GPUを搭載し、最新世代のNVLinkインターコネクトテクノロジが利用される予定。これにより、GPU間の高速相互接続や、CPUとGPU間における業界固有のOpenPOWERデザインでの最大スループットが実現する。
Supermicroの新しいVolta GPUをサポートしている製品には、さまざまな用途に適したハイパフォーマンスGPUコンピューティング向けの7048GR-TR ワークステーション、4028GR-TXRT、4028GR-TRT、4028GR-TR2の各サーバなどがある。これらは、最も要求の厳しいディープラーニングアプリケーションの処理を想定して設計したもので、高度な分析などの用途を想定して開発された1028GQ-TRTサーバが含まれる。