ミロク情報サービスの100%子会社、ビズオーシャンは10月3日、日本初の音声AIによるドキュメント作成サービス「SPALO」を提供開始すると発表した。
SPALOは、LINE BOTとIBM Watson日本語版のAPI「Conversation Service」を活用し、スマートフォン内でオリジナルBOTと会話することで、手軽にビジネスドキュメントを作成できるサービス。
音声入力したデータは手作業で編集でき、作成中の書類データは随時プレビューできる。また、完成データをPCへ送付して閲覧・編集したり、Excel以外のWordや外部データベース、システムとの連携も可能だ。現在使用しているドキュメントのフォーマットをそのまま変更せずに使用できる。
利用イメージ
従来のチャットボットによる音声テキスト入力システムとの違いは、「SPALO」では音声入力された文章を「IBM Watson」が品詞分解した上で入力する、マッピング技術を採用していること。従来サービスは、音声で入力された内容をそのまま表示させるものが多い。
マッピング技術は、ビズオーシャンで特許出願中のもので、入力されたさまざまな音声を「IBM Watson」が解析・分類し、報告書・帳票などのドキュメント内の正しい項目を選び出し自動入力を行う。そのため、記入項目が複数存在するようなドキュメントも、音声だけで簡単に作成できるようになる。
例えば、PCが使いづらい状況にある移動中の営業担当者、屋外の建築現場、介護施設などでの書類作成が、その場で音声入力するだけで可能になる。事務所に戻ることなく、またPCなどを立ち上げなくても書類作成できるため、時間短縮による労働生産性の向上につながる。
プラン概要
利用価格は、利用シーンに合わせて、個人利用を想定した「パーソナル版」、法人利用を想定した「BtoEプラン」、「BtoCプラン」がある。「BtoEプラン」では、LINE BOTを利用する人数(LINE IDの数)によって月額基本利用料が変動する。また「SPALO」で作成したWordやExcelファイルを保存する回数によって、ファイル保存料が変動する。
BtoCプランでは、病院での診察前の診断書の記入や美容室やマッサージ店など予約の段階での確認事項入力などに利用できる。店舗や施設を利用する顧客が、施設へ提出する確認書類を来店・来館前に入力して持参することを想定しており、ファイル保存回数の幅が大きく設定されている。