オープンソースのGitリポジトリ管理ソフトウェアを手がけるGitLabは米国時間10月9日、GV(旧Google Ventures)が率いるシリーズCの投資ラウンドで2000万ドルを調達したと発表した。Kubernetesにフォーカスした最新の製品の開発を促すものになるという。
GitLabは2014年に創業しており、10万を超える組織がGitLabを使っているという。Gitリポジトリ管理ツールで知られるが、近年サービスの拡張を進めており、ソースコード管理、コードレビュー、テスト自動化、アプリケーションモニタリングなどの機能も提供している。シリーズBのラウンドでは2000万ドルの調達に成功している。
またGitLabは、DevOpsにフォーカスしたツールを導入しており、Ticketmaster、ING、NASDAQ、Alibaba、ソニー、VMWare、Intelなどの企業に利用されている。
GitLabは今回得た資金を利用して、DevOpsの分野を進化させていくとともに、「パッケージ、リリース、設定、モニタリングソフトウェア」向けに新機能を追加していくとしている。
GitLabは、最新の資金調達を含めて4500万ドル以上を調達している。またこれまでに、オープンソースのインフラツールプロバイダーのGitoriousや、開発者向けチャットプラットフォームのGitterを買収している。
さらにGitLabは最新の調達に関する発表とともに、WordPressの創業者であるMatt Mullenweg氏がGitLabの幹部に加わったことも発表した。これにより、オープンソース戦略を改善していきたい考えだ。
GitLabは、Kubernetesベースのソフトウェア向けの主要なサービスプロバイダーになることを目指しているようだ。Kubernetesはコンテナ化されたアプリケーションとシステムのデプロイやスケーリング、管理に関連する自動化プロセス向けのオープンソースのシステムだ。9月には、最新の「GitLab 10.0」をリリースしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。